第10回クリエイティブナイト・レポート

第10回クリエイティブナイト 女優 月船さららさん
クリエイティブナイト 第10回
女優・月船さらら氏の個性溢れる役作りに迫る!
映画「魔王」(監督:天願大介 主演:月船さらら)上映&トークショー
天願監督の自主制作上映活動という映画の新しい可能性にも注目。

と題し、 クリエイティブナイト第10回を記念して初めて一般公開いたしました。
第一部では月船さららさんが主演女優として参加された、新しい可能性を探る自主映画「魔王」を上映。 天願大介監督が活動されている「なまず映画、あるいは第二の選択」という自主映画の活動は、自費で映画を作り映画館での上映やDVD販売は行わず、上映できるところへ自分達で機材を運び上映するという新しい活動です。
今回はエイトブランディングデザインのオフィスにある商談室の壁に映し出す形での上映会となりました。

10_1

●自主映画「魔王」のあらすじ
その男が町に現れたときから異変は始まったのだった。三年ごとに消える。少女たち。
奇妙な落書き。毒殺される犬。玄関に置かれたおぞましい物体。世界の終焉に向けて、
操られる人々の狂乱が加速していく。焼け焦げた肉の脂、虐待される女、回転する方位磁針
--謎は謎を呼び秘密は渦を巻き、絶望の闇に魔王の哄笑が響きわたる。
流れ着いた美女だけが魔王の正体に気づいていた。
果たしてこの女、救世主か悪霊の手先か?
女の驚くべき過去が明かされたとき、壮絶な最終決戦がついに幕を開ける!

●「なまず映画、あるいは第二の選択」について、詳しくはこちら  http://namazueiga.com/
________

10_2

第二部では、 「魔王」に主演女優として参加された月船さららさんを迎えて、エイトブランディングデザイン代表・西澤との対談トークショー。スペシャルゲストに天願大介監督にもご登場いただきました。

——-自主映画「なまず映画、あるいは第二の選択」という取り組みの出発点について

天願監督:「人と仕事をする、ということは時にうまくいかないこともある。まして商業映画の作成となるとやりたいことができない場面はもちろんある。であるならば自分たちで自由に作ろう、と思った。誰もが第二の選択を持っていないと苦しくなってしまう。」

——-そんな思いに賛同するスタッフや役者たちが集まって制作する映画はそれぞれの役割を信頼し作り上げられています。宝塚歌劇団の男役として活躍され、現在はテレビや舞台で活動されている女優・月船さららさんからは、役作りや女優という活動に対しての考えをお伺いしました。

月船さん:「女優はクリエイターではないんです。役作りのヒントは台本の中にあって、その表現はクリエイトしているというよりも三次元に表現しているだけ。役になりきることは全てではなくて冷静にお客さんが欲しいものになるバランスを大事にしています。冷静な自分や感情移入する自分の両方がやれるようになってきてこれまでの役者人生の修行が身になってきたなと感じています。やりたい役ばかりしていたらいい女優にはなれないと思っています。表現したい、それだけなんです。役に失礼のないように。」

——-映画「魔王」の内容は意味を理解しようとすると難しいけれど、それもまた映画の醍醐味の一つだったようです。

天願監督:「大人の映画というものは見る自分が努力をして、そこへ行かなくてはいけない。わかりやすさは問題ではなくて、「何か」が心に伝わればいいので、わからなくてもおもしろい複雑さを目指した。少し努力をしてもらう、少し我慢をしてもらって楽しむ映画作りを目指した。」

月船さん:「役者のやることは自分なりでいいのでセリフにありったけの説得力を込めることかもしれません。それを一人でできるときはやるし、わからないときは監督に解釈を相談しながら、理解をして臨むようにしています。」
天願監督:「言うべきときは言います。自分で掴んで演じないと迷ったものになるので、迷わないように説明はします。でも自分の頭の中のイメージの表現のためではなくてそのイメージを超えたい。「あーそうか」と思いたい。確認のために撮っているのではなくて、知りたい、発見したい。」

——-クリエイティブナイトの締めくくりに、ご本人たちのクリエイティブについてお伺いしました。

天願監督:「クリエイティブで一番大切なことは、頭に浮かんだものに自分でブレーキをかけないこと。それは怖いことでもありますが、表現とはそういうものだと思っています。」
月船さん:「女優は自分じゃないものになれる。だから知らない人格を演じることで、知らない自分を知ることができてスーっとします。いい意味で自分を失う感じでもあるし、自分のバランスを保つために必要な職業です。」

普段は完成された映画を見ることしかできない舞台裏を垣間見れたトークショーは、月船さんや天願監督の素顔を感じるアットホームな時間となりました。
自分が目指すものを自分で表現していくということは、自由にできることでも簡単なものでもなく、自分と向き合いクリエイティブに生きようという自分の心に素直に行動を起こしていくことで日々作り上げていくものなのだなと感じる、とてもクリエイティブな会でした。

10_3


RELATED ENTRY